銅めっきの特性


銅金属は腐食されにくく、軟らかくて延びがよく加工性に富み、熱や電気をよく伝えます。
銅は電線、貨幣、銅合金、伸銅品など用途が広いものです。
銅めっきの用途は、鉄鋼素地、亜鉛ダイカスト、アルミニウム合金などの下地めっき、プラスチック上のめっき、プリント基板上のめっき、金属着色用や肉盛り、浸炭防止などに用途が広いものです。
一般に使用されるめっき液は、シアン化銅めっき、硫酸銅めっき、ピロりん酸銅めっきの3種類です。
シアン化銅めっきは鉄鋼素地に直接めっきできる利点があり、密着がよいのでストライクめっきとしても利用されます。
硫酸銅めっきはめっき皮膜が軟らかく、内部応力が小さく、光沢剤によって鏡面光沢が得られ、排水処理が容易などの利点があります。
ピロりん酸銅めっきは、均一電着性がよく、ピンボールが少なく素材金属への侵食が少ないなどの利点がありますが、浴管理と排水処理が他の2種類のめっき液と比べて、やや困難です。


写真:電気めっきガイド’95より