金めっきの特性


金は高価だが、外観が美しく、大気中で変化せず、耐食性にすぐれているので古代からめっきが行われてきました。
「金着せ」といって、金箔を接着剤でかぶせる方法や「水銀がけ」という水銀アマルガム法が古いめっき法であるが、現在では、電気金めっき、無電解金めっき、真空蒸着(PVD)が広く利用されています。
装飾用の金めっきでは、好みの色調に合わせて、少量の銀、銅、ニッケルなどを加えることが多い。
電子部品のめっきでは、リードフレームの金めっきは純金めっきであるが、電気接点、コネクターなどの金めっきでは、少量のニッケル、コバルト、銀、インジウムなどを加えた金合金めっきが行われています。
金めっきでは、金のイオン化傾向が小さく、ピンホールがあると素材が腐食されるので、外観的には金めっき面が腐食されたように見えます。
素材の防食のために、しっかりとした下地ニッケルめっきを付けることが重要である。装飾めっきでも、下地に光沢ニッケルめっきを付けることによって外観が美しくなります。

写真:電気めっきガイド’95より