クロムめっきの特性


めっきされた金属クロムは、外観が美しく、大気中では変色しにくいので装飾めっきに用いられています。
また、硬さが大きく、耐摩耗性、耐食性にすぐれ、硬質(工業用クロム)めっきとして、機能めっき用に広く用いられています。
クロムめっき皮膜は応力が大きく、小孔、割れ目(クラック)を生じるので、下地めっきとしてニッケル、あるいは銅めっきをしてからその上に薄いクロムめっきをすることが多いのです。
さらに耐食性を向上させるために、マイクロクラッククロムめっき、マイクロポーラスクロムめっきの手法があります。
装飾めっき用として黒色クロムめっきがあり、装身具(アクセサリー)光学機械部品、ソーラーシステムの熱吸収パネルなどに用いられます。

写真:電気めっきガイド’95より