電気めっきは化学、物理、金属、電気、機械などの領域にまたがる技術なので、広い範囲の知識を必要としますが、基礎知識を土台にして実務経験を重ねることによって、技術を修得することができます。
めっき工場では、公害防止管理者など多くの資格や免許が必要です。とくに重要な資格は
1.公害防止管理者
2.毒物劇物取扱責任者
3.危険物取扱者
であり、いずれも国家試験です。
【公害防止管理者】
法律により、水質汚濁防止法適用地区では公害防止管理者の届け出が必要です。めっき工場では水質関係第二種(または第一種)公害防止管理者の資格者が必要とされます。
【毒物劇物取扱責任者】
法律により、毒劇物を取り扱う工場には取扱責任者を置かなければならないが届け出はシアンを使用する工場のみ必要です。
【危険物取扱者】
法律により、灯油および軽油は500リットル以上、重油2000リットル以上取り扱う場合は乙種第四類または丙種の資格が必要であり、無水クロム酸、濃硝酸、濃硫酸はそれぞれ200kg以上取り扱う場合は、乙種第六類の資格が必要です。
写真:電気めっきガイド’95より
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