めっきの特徴と用途

めっきの方法としては、電気めっき以外にいろいろの方法があるが、電気めっきがもっとも用途が広い。
電気めっきの特徴は
  1. 密着がよい
  2. 厚さの調整が容易
  3. 外観がよい
  4. めっきの種類が多い
  5. 多量生産ができる

写真:電気めっきガイド’95より

めっきの用途

目的
説明
使われるめっきの種類
めっき製品の例
装飾

表面を美しくする
さびどめを兼ねる

金、銀、銅、ニッケル、クロム、亜鉛(クロメート処理) 自動車、オートバイ、時計、アクセサリー
防食 さびどめ、変色防止、塗装の下地用めっき 亜鉛(クロメート処理)、銅、ニッケル、クロム、亜鉛合金 電気器具、ボルト、ナット、ワッシャー
表面硬化 表面を硬くし、摩擦を防ぎ長持ちさせる クロム、ニッケル、無電解ニッケル エンジンの摺動部、各種ローラー、金型
摩擦緩和 表面相互のなじみをよくしてキズをつけない すず、複合めっき ピストン、ピストンリング、エンジンシリンダー
接着用 ゴムと未着させ、はがれないようにする 黄銅 エンジンの一部

滲炭防止
窒化防止

焼入れ防止 銅、すず 機械工具各種
肉もり 寸法を合わせる クロム、ニッケル、銅 同上
表面再生 同じ表面を作る(電鋳という) 銅、ニッケル 金型
着色 めっき後に、好みの色に着色する 銅、黄銅、亜鉛、銀、金(鉄)(ステンレス)(アルミニウム) アクセサリー、家具