ヒストリー <遊民唱歌隊の歩み> 2023-12-02 更新

 2008年の夏、30数年前からユーミンのピアノ伴奏を練習してきただんほんだと、地元アマチュア音楽界の顔役ブラッディ・マリーの人脈が融合して、独身時代のユーミン・荒井由実の曲だけを演奏するバンドが結成されました。だんほんだの同級生で隠れユーミンファンだったたけだ・もかちょがギターで参加、女性ボーカルはまみちゃんヨーコちゃんの二人、ブラッディー・マリーはウィンド・シンセサイザーと歌を1曲とMCを担当し、この5人で12月の正太郎年末スペシャルライブに出演し、デビューしました。

 翌2009年に3人目の女性ボーカルニナリンを加えた6人でイタリアンバー「Lusso」1周年記念ライブ、ぎゃらりぃ「市の蔵」ライブ、そして富山市のライブハウス「アーティスト」に出演しました。デビューからちょうど1年となる正太郎年末スペシャルライブではキーボード妙子さん、ベースもっくんが加入し、さらに正太郎ゆかりのパーカッション奏者めぐちゃんもゲスト参加して何と9人による演奏となりました。

 2010年1月、ブラッディー・マリーはその強力な人脈力(?)を活かして女性ドラマー、MAIちゃんをスカウトし、結成当時には考えもしなかった本格的なバンド編成となりました。
 3月7日富山市のOto cafe 来望で行われたユーミンバンドとのジョイントライブにはMAIちゃんが初参加して9人編成で演奏。この日は妙子さんが本来の担当楽器であるフルートも披露しました。
 5月30日に再びOto cafe 来望にて、今度はブラッディー・マリーの企画による「アコースティック・ライブ」が開催されました。遊民唱歌隊の他に4組が出演し、それぞれの持ち味が発揮されたステキな夜になりました。しかし、残念ながらこのライブを最後にボーカルのヨーコちゃんは自分の夢であった東京での勉強のため、バンドを離れました。
 6月26日の正太郎マンスリーライブにて、その2週間前に参加が決まった新メンバー、マスミちゃんが堂々の歌いっぷりでデビューしました。(彼女をスカウトしたのはもちろんブラッディー・マリー)
 7月は3日に高岡市戸出の「Dolly dolly(ドーリードーリー)」10周年イベント・七夕ライブに出演、25日には小矢部市の「ちょうちん村のビアガーデン」で初の屋外ライブを行いました。

 2011年は、移転して「Oto酒Bar」となった「来望」で自主企画ライブを5回行い、レベルの高いバンドと共演してその都度打ちのめされながらも徐々に力をつけました。9月の高岡山町筋土蔵づくりフェスタ出演を機会にPA一式を購入して、これは12月の滑川・カントリーレストラン田園でのライブと2012年2月の牛岳スノーフェスタで活用され、今後はライブを行う場所をさらに増やすことができるでしょう。

 2012年7月1日には10数組のバンドが参加する雨晴感謝祭(松太枝浜特設ステージ)に出演し、屋外ステージで海に向かって演奏するという素晴らしい経験をさせていただきました。さらに、リズムセクションを増強して本物ユーミンのステージに多少なりとも近づこうと、パーカッション奏者のリュウト君が9月16日の氷見市WYATT(ワイアット)のライブから演奏に加わりました。

 2013年のはじめから、隊長ブラッディー・マリーが新たにピアノを担当するメンバーを探しはじめました。これはバンマスだんほんだがピアノを新メンバーに任せ、自らはシンセサイザーを駆使してサウンドの幅をさらに拡げようと考えたのですが、なかなか見つかりませんでした。しかし、3月3日「桃の宴」ライブの直前にひさこちゃんが11人目のメンバーとして参加することが決まり、4月の「春NAVI熱唱ライブ」でバンドの要であるピアノを演奏しましたが、わずかな期間でこれだけ対応できる実力の持ち主であることを証明しました。
 6月8日~9日に初めての合宿を雨晴海岸・松太枝浜の海鮮民宿「女岩荘(めいわそう)」さんで行いました。ここはオーナーがバンドをやっていて(ベーシスト)隣接の喫茶・めいわが練習場になっているのですが、シーズン前なので使い放題と言っていただき、宴会の前後にそれぞれ1時間ほどずつしっかり練習しました。
 遊民唱歌隊のホームグラウンドである正太郎バーのマンスリーライブに出演していた女性ボーカリストがバンド解散後、新たな活動の場を求めていることをマスターから知らされた、たけだ・もかちょが動きました。そして、それを受けたマリー隊長が持ち前の行動力で彼女を練習に誘い、12人目のメンバーとなったのが美香ちゃんです。7月6日の来望・ごった煮LIVEでデビューしましたが、ミステリアスな雰囲気を漂わせ、遊民唱歌隊に新たなカラーが加わりました。
 12月に高岡伏木のアコースティック・カフェ「海岸通り」さんで2012年に引き続き2回目のワンマンライブを開催しましたが、ここで新メンバーミツくんが紹介され、最後の2曲に加わりました。遊民唱歌隊がユーミンナンバーを演奏する他のアマチュアバンドと大きく違うのはバックコーラスが充実していることですが、そのレベルはまだ満足できるものではありません。コーラスのスペシャリストであるミツくんの参加はこの課題をクリアする大きな力となるでしょう。ついに総勢13名のバンドとなりました。

 2014年はさらに活動の場が広がり、滑川市のステキなお店や射水市の海王丸パークでのイベントにも出演させていただき、福祉施設での演奏も経験することができました。この年は何と12本のライブをこなし、次々に新たなレパートリーを増やしました。

 2015年はバンドに大きな動きがありました。4月の「海岸通り」さんでのライブを最後に美香ちゃんが脱退。替わりにゆかちゃんが加入し、バンドの人数は変わりませんが、すこしだけ若返りました。雨晴感謝祭、井波町のワンコインライブに参加した後、以前から注目していた「コピバンライブ」へのオファーをもらいました。これはかなりレベルの高いバンドが集まるイベントで、少し前の遊民唱歌隊だったら参加することは無理だったと思いますが、ついに挑戦する機会を得ました。富山市のサマーナイトさんで100人以上のお客様を前に、それなりの演奏をできたことは今後の大きな自信となるでしょう。
 年末にはワンマンライブを「ティーパーティライブ」として福岡町のアイリッシュ・ルーム「フェルヴェール」さんの2階サロンで開催しました。エレガントな雰囲気が漂う素晴らしい場所で、気持ちよく演奏できましたが、このライブを最後にゆかちゃんがバンドを去ることになり、バンドは12名に戻って年を越しました。

 2016年は年明けから「冬眠唱歌隊」状態となり、8月の頭川公民館納涼祭までライブ活動はお休みでした。しかし、この間も練習は定期的に行っており、それ以降は毎月ライブに出演し、12月にはウィングウィング高岡の交流スペース「Little Wing」で遊民唱歌隊ワンマン+バンド内ユニットのフリーコンサート(無料!)を開催。大勢の一般の方々に聴いていただくことができました。

 2017年は再びアグレッシブに活動しました。新規のイベントにも出演させていただき、昨年の倍近く(5→9)のライブ本数となりましが、お店でのライブは来望さんと正太郎バーの2回だけで、イベントでの演奏が活動のメインとなってきました。12月には再び「Little Wing」でワンマンコンサートを開催しました。もちろん今回も無料コンサートです。

 2018年は1月から活動を開始し、黒部市のコラーレで開催された懐メロライブ「Everlasting Moments」に参加、たくさんの初めての方々に演奏を聴いていただきました。そして大変残念なことに、私たち遊民唱歌隊を育てた来望さんが3月で閉店することになり、夏頃に予定していた10周年のライブを急きょワンマンで開催することにしました。連日様々な「さよならライブ」が企画・開催されている中の一日、ゲスト無しという状況でしたが、店内は満席で最後は「卒業写真」の大合唱で盛りあがりました。
 4月は昨年に引き続き高岡市金屋町の「さまのこマルシェ」に出演、6月は遊民唱歌隊の原点である正太郎バーのマスターが企画した「高岡在住40年記念ライブ」に11名のメンバー参加し、ひしめきあって演奏しました。昨年はワンマンライブだった、あぐりっち佐野店さんのイベントライブは7組出演に拡大して開催され、翌日参加した「雨晴感謝祭」は10年の節目ということで県内アマチュアバンドが100組参加という大イベントでした。
 ウィングウィング高岡の交流スペース「Little Wing」は一昨年から遊民唱歌隊ワンマンライブの会場として使わせてもらっていますが、新たな企画として、「なつかしコンサート-あの日にかえりたい-」と題したシニア世代をターゲットにしたライブを開催しました。遊民唱歌隊の他に3バンド、いずれも若者のバンドには無い、それぞれの持ち味を出しての演奏でした。そして12月には「アフタヌーン・ミュージックⅢ」、ウィングウィング高岡で3年連続となるワンマンコンサートを開催しました。

 2019年は3月まで「冬眠」しましたが、年明け最初の演奏は高岡市のライブハウス「Good Fellows」さんでの企画ライブ。地元でありながら初出演でした。7月の「雨晴感謝祭」は今年も多くのバンドが集まりましたが、遊民唱歌隊はメイン会場から少し離れた「Wave Lunch」さんというサーフショップで演奏しました。演奏参加メンバーは8名だけでしたが、店の雰囲気はユーミンの曲にピッタリだったと思います。
 昨年多くの人に来ていただいた「なつかしコンサート」を今年は7月に開催しました。実力派のバンド2組と一緒に、「夢を忘れないオトナ達」というサブタイトルで、満席100人以上の方々に聴いていただくことができましたが、ここで4年ぶりの新メンバーfuluくんがデビューしました。
 9月は野外イベントに連続参加。高岡開町410周年記念「高岡城下町フェスタ」は猛暑の中での演奏となり、楽器にトラブルが発生するほどでした。翌週の県民公園太閤山ランドの大イベント「太閤山ジャンボリー」では広いステージで気持ちよく演奏しました。そして12月はワンマンライブ「アフタヌーン・ミュージックⅣ」を4年目のウィングウィング高岡で、今回も大勢の皆様の前で開催させていただきました。

 2020年、2021年は新型コロナウィルスの影響で、全てのライブスケジュールがキャンセルとなり、練習にもメンバーが集まれない状況となりましたが、一部のメンバーはバンド内ユニットを編成し、何かと制約を受けながらも活動を続けました。

 2022年10月16日にアイザック小杉文化ホール「ラポール」で開催された「第3回とやまフォークソングまつり」に出演。遊民唱歌隊は2年10ヵ月ぶりにステージに立ちました。メンバー13人中9人でドラム、キーボード無しの編成でしたが、コーラス隊をメインに鉄板の荒井由実ナンバーを4曲演奏しました。  2008年の結成以来、105回目にして初めての大ホールでしたが、大勢のお客様に私達のパフォーマンスを見て聴いてもらえたことは、最高の思い出となりました。このコンサートを企画・運営していただいたスタッフの皆様とご来場のお客様に心より感謝申し上げます。

 2023年は「遊民唱歌隊☆分隊」として、4~6名のアコースティックユニットにて3回ライブ出演しましたが、12月3日にウィングウィング高岡で4年ぶりのワンマンライブを開催します。ダブルキーボードの10名編成で演奏します。

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